「春のお楽しみ会」が、葉山のアロマセラピーサロン、アロマの音色koでありました。今回のテーマは、「日本に刻まれた大切な歴史」の真実を知り、今の自分の人生に活かす!講師は鎌倉の歴史研究家の皆さんをリードしてきたU先生です。「源頼朝の人間像」を熱く語ってくださいました。知られていない本当の人間像を教えてくださるために、先生が厳選してこられた資料が参加者の手に届きました。先生はご高齢であることや2回の交通事故で傷めてしまったお身体に、季節の変わり目のしんどさが加わっている中、無理を押して講座を実現してくださいました。墨彩画家でいらっしゃる奥様が隣で先生を支えてくださいながらの講義が始まります。わたしたち参加者は20代から80代までの男女合わせての13人。一人ひとりネームプレートをつけての参加です。「あっ、名前がわかるんですね!ではみなさん、当てますからよろしくね。」長い間高校で日本史を教えこられた先生は、その高校の名物先生として知られていました。先生の声は次第しだいにに大きくなり、私たちは活き活きと語って下さる沢山の言葉に心が引きつけられていきます。まるで先生は、頼朝の出来事が刻まれているその場を、今ここで観ているように語ってくれるのです。わたしたちも先生と一緒に歴史が刻まれている様子を、あたかも観ているようでもありました。「…うんうん、頼朝はこんなに心暖かであり、だからこそここぞという時に決断ができた人物だったんだ。」参加者の心がそれぞれに動かされている様子が印象的でした。

講義の後は、次のお楽しみ時間!U先生が親任だった時の教え子Tさんから、葉山の自宅農園で育てたほうれん草にやサヤエンドウ、そして2、3日前にタコ漁にくりだして収穫してきたタコをいただいて、旬の食材が揃いました。今回の料理のテーマは、日本とチェコ文化の交流です。チェコの伝統料理ビーフグラーシュ、シナモンアップルプディング、そしてサラダパンを用意しました。食べて飲んで、大いに笑って!話に花が咲いたままの状態は、こうして過ごす心の分かち合いの時が楽しくて仕方がない証拠だったのではないでしょうか。要所要所で先生の「そうそう!」が連発します。一人ひとりをしっかりと認めてくれるこの一言に、自信が強められるようです。この「そうそう!」こそ、ひとりひとりの持ち味を活かして下さる名相槌なのです。こんな中で先生から「それぞれの自己紹介を聞きたい」とのご要望があり、さらに盛り上がります。沢山話して沢山笑った後ですから、そこには肩苦しさはなく、お一人おひとりが自然に自分を語ってくれました。
わたしはアロマセラピーの講座やワークショップ、お楽しみ会やその他の機会で数人が集まる時には、必ずネームプレートを用意します。その人自身を現すお名前を知り、その人らしさや個性をお互いに大切に思ってもらいたいからです。初めての方々がほとんどであるのに、先生は親しみを込めてはっきりと名前を呼んでくださいました。本当に嬉しいことでした。

話は尽きず…。20代から80代までいきた年数に60年の開きがあっても、心の触れ合いはそれぞれにとって大変新鮮な刺激であり、分かち合いなのです。そのことを知って楽しんでいるみんなのお顔は、なんて穏やかで綺麗だったことでしょうか。ただ自分自身に立ち、純粋な気持ちでいるときこそ、人が一番に輝いているのがわたしには分かるのです。

こんな会をわたしはなんと半世紀も続けてきました。「お楽しみ会」の出発点は、小学一年の時にあり。学期の終わりに、先生が余った授業時間を「お楽しみ会」に当ててくれたことが始まりでした。幼馴染の恵美ちゃんと学期の終わりに機会をもらうたびに「お楽しみ会」の出し物を発案して実行をしたことは、わたしの大切な思い出であり、今も未来に向かう希望を創り出してくれる力になっています。人が笑い楽しんでくれるのが嬉しくてたまらなかったのです。人が他のことを忘れて笑っていると、緊張が解かれてた身体からその人らしさが輝き出してくる、そんな人の姿が好きで仕方がないのです。

4月22日、春の好天に恵まれた「お楽しみ会」。みなさんをお迎えするアロマの香りの中心には、みんなの心をの調和を願ってラベンダーを置きました。柑橘系の中から心の純粋性を引き出してくれるレモンを、さらに自分という意識に立つ香りフランキンセンスを合わせます。締めに心身にスパイスを一滴…ジュニパーベリーに全ての香りを一体させてくれるよう願いを入れました。
二次会の食事時に一番に手に取りたくなった香りはネロリでした。安心と幸福感がキーワード。ラベンダーと合わせて優しい香りに仕立て、オレンジスイートがみなさんの暖かな気持ちをよりつないでくれるようにと願いを込めました。

不思議なことに、香りについての誰一人として言葉にする人がいませんでした。超音波式の芳香器は全員が目にしたはずです。それにもかかわらずなのです。

この香りのおもてなしは、皆さんにとって自然体になれる、あるいは自然体にピッタリと合う香りであったのかもしれません。「なんだか自然でいい感じ」「しっくりしている…」そんな思いを心では感じてくださっていたのでしょうか…。

今頃、おもてなしの香りがみなさんの「心の音色」に替わって、未来に向かう希望の光を強めてくれていますように…

那美